生きていくにはナイジェリア旅情報

January 07, 2016

便利化していく旅

今回、ナイジェリアに来るにあたって、若い友人から旅で便利なアプリを教えてもらった。これが相当に便利で驚いている。それと同時に、ほんの少し寂しい気持ちにもなっている。

旅慣れしてきていることもあるだろうけど、私はいつも1人で旅している時、移動日がとても不安だ。リキシャにボラれたりしないかとか、調べていた宿は空きがあるだろうかとか、道に迷わず着けるかとか。
それと同時に、毎日、宿の部屋のドアを開けることが刺激的だった。今日はどんなことが起こるのか、同じく道に迷わないだろうかとか。
この、「道に迷わないかどうか」という不安が、maps.me というアプリで全く不安でなくなった。しかしそれは、人に道を聞くことがないということとも言える。

旅中、人に道を聞かない日なんてなかった。方位磁石は持ち歩いているものの、方向音痴の私にとって、道に迷うということは日常茶飯事だったから。

以前、一ヶ月半ほど一緒に旅したことのある同年の友人が、「今の旅人には情報ノート(宿にある旅の情報を旅人が書き記していくノート)で旅してる人なんていないよ」と言われた。情報ノートは情報が古いことがあるけど、でも、ノートに書くかどうかを考えてから書かれているから、結構有力な情報も多い。情報ノートにお世話になると、違う宿で自分もお返ししなきゃ、と書き記していたことを思い出す。そこにメルアドも書いたら、メールが来たこともある。
今の子たちはブログを参考にしているらしい。ま、その方が詳しいだろうけど…。

インターネットが普及して、ワイハイが繋がる国も多い。どこにいても、誰とでも話せる。とても便利だけど、不便であったあの頃のことを思い出すと、あの頃旅しといてよかった〜、と思う自分がいる。

そういえば、あの頃、同じことを言っていた歳上の旅人がいた。みんな同じことを思うんだ。そして、便利になっていっても旅を止めない(笑)。

私もそうでありたいと思う。世界の変化を自分の目で感じ続けていきたい。そこに住んでいる人たちと目を合わせたい。

そんなことを同じように思う友人が多いことに、何だか感謝したい気分だ。image

saraswatiganesh at 13:55│Comments(0)TrackBack(0)ナイジェリア 

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